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【人事よ、臆せずススメ!】第8回 自分自身をマネジメントする(1)

「ドラッカー」を読んでみよう(1)
前回まで「強み」について書いてきました。ドラッカーの著書はどれも分厚くて、内容も難しそうでとっつきにくいということをよく聞きます。
 

一方で、2009年に出版された『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海著 ダイヤモンド社)が大ヒットし、映画やドラマにもなりブームとなりました。 「もしドラ」の略称でご存知の方も多いのではないでしょうか?
同時にドラッカーの『エッセンシャル版 マネジメント』も大変な販売数になりました。しかしエッセンシャル版とはいえ、300ページに及ぶマネジメントの体系の本をどのくらいの人が読み切ったかは不明です。おそらく、多くの方々が挫折したのではないでしょうか?それでも、エッセンシャル版としてコンパクトに1冊にまとめられた書籍が出版されたことの意義は大きいのです。(*1) ちなみに『マネジメント』の原書は、840ページ、翻訳版は上・中・下の3巻で1,100ページにもなるのです。

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今回、私が提案するのは、『経営者の条件』(原題:The Effective Executive)1966です。ドラッカーの膨大な著作のなかで、セルフマネジメントについて書かれたもののひとつです。そして一番よく読まれている著書です。
この著書については、前回のブログ(第7回)でも触れました。私自身の意見としては、この日本語のタイトルが、挑戦者にとっての壁になっていると思っています。原題は、”Effective Executive” 翻訳者の上田惇生さんは、あとがきで「原題の真意を訳せば”できる人”である。本書は、普通の働く人たちのための本である。経営者のためだけの本ではない」と言っています。
また、ドラッカー本人は、まえがきで「普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法について書いている。しかし本書は、成果をあげるために自らをマネジメントする方法について書いた」と言っています。

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一人でじっくり取り組むのもよし、職場の仲間と意見交換しながら読むもよし、ドラッカーの書籍を使った外部の「読書会」(*2)に参加して、経験豊富なファシリテーターとともに異業種、異職種の参加者とともに学ぶこともできます。
 

また、昨年12月に『経営者の条件』の読書会を舞台にした小説が出版されました。
『人生を変えるドラッカー』(小説でわかる名著『経営者の条件』-自分をマネジメントする究極の方法)吉田麻子著 ダイヤモンド社です。特に若手のビジネスパーソンにとっては登場人物に自己を投影しながら読める内容です。いきなり『経営者の条件』はハードルが高いという方は、ここから入るのがお勧めです。

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(*1) 『マネジメント』の抄録を翻訳したものとしては、『抄録マネジメント』1975年があります。
36版を重ね、マネジメントの本格的入門書、大学、セミナーの教科書として広く読まれ使われてきました。これをベースに編集と訳文を新たにしたものが、エッセンシャル版です。
(*2)実践するマネジメント読書会
詳細は、http://dokusho-kai.comあるいは、SJC㈱就職情報センター経由で、大庭まで。吉田麻子氏も当読書会のファシリテーターです。当ブログの著者、大庭もファシリテーターとして、現在は名古屋地区で読書会を開催しています。
 

次回は、なぜいまドラッカーなのかを説明します。

次回「第9回 自分自身をマネジメントする(2)」は7月14日掲載の予定です。

大庭純一

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
職種は、一貫して人事、総務、経理などの管理部門に携わる。社内全体を見通す視点、実働部隊を支える視点で、組織が成果をあげるための貢献を考えて行動をした。
・ISO9000s(品質)ISO14000s(環境)ISO27000s(情報セキュリティー)に関しては、構築、導入、運用、内部監査を担当。
・採用は新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現。
・グローバル化・ダイバーシティに関しては、海外エンジニアの現地からの直接採用、日本語教育をおこなう。日本人社員に対しては、英語教育を行う。
・社内教育では、語学教育のみならず社内コミュニケーションの活性化、ドラッカーを中心としたセルフマネジメント、組織マネジメント、事業マネジメントを指導。

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